"Do you remember me? Tour"とは、私が1992年6月の末から8月にかけて敢行した旅行のことです。

なぜ"Do you remember me?"なのかというと、それは私がその15年前、1977年の夏にオーストリアのグラーツで開かれたC.I.S.V.のキャンプに集まっていた11カ国の人達にもう一度会いたいと思って企画した旅だったからです。

いつの頃からか、この旅を実行することが私の夢だったのですが、なかなかタイミングが見出せずにいました。それが1992年にできたのは、ちょうどその1年前に、バブル期のメーカーの宣伝部のオヤジOL暮らしが祟ったのか身体を壊して会社を辞めていて、体調が戻りつつあり、しかもそこそこの蓄えもあり、そろそろ結婚はしたいと思いつつもステディーな彼もなく独身で・・・と、とにかく身軽だったからです。

「今がその時だ!」と、思ったら、その方法論はいたって単純で、とにかくその15年前の住所録を頼りに全員に手紙を出し、返事が返ってきた人のところを訪ねる、というものでした。

企画当初、一緒に行こうと誘った77年のキャンプに一緒に参加した女友達には相手にされなかったこの方法ですが、やってみると、意外と(思った通り?)反響があり、結局その友達と一緒に、9カ国20人の人を訪ねることができました。

この旅は、私の生涯の中で、最も素晴らしい旅になったと思います。

この体験を分かち合いたくて、本を出す事をずっと考えていたのですが、出版社には受け入れられませんでした。1995年から2000年までの5年間を費やして書かれたこの記録でしたが、幸いな事に、この5年の歳月が、ホームページでの発表という形を取ることを可能にしました。

初めは、正直なところ、「本にできなかったから・・」という、消極的な気持ちでのホームページ製作でしたが、やっているうちに、このスタイルだからこそ、色々と色も使えるし、写真もたくさんカラーで載せられるし、色々なところにリンクして行けるし・・。と、まさに、自分がやりたかったのは、こういうスタイルでの発表だったのだ。と、思えるようになりました。

また、製作の合間には、web上にサークルを作って、また暫く遠ざかっていたこの時に会えた海外の友達と近況写真を共有できるようにしたり・・と、私にとって、このインターネットというツールは、非常に有用なものなことを再認識しています。

殆ど字ばかりのモノクロの本で、原稿用紙約600枚分のものを読んでもらうのは、キビしいものがあるかもしれませんが、これだと、目次の"photoes"の横の行きたい場所をクリックしてもらったり、それぞれの場所の"photoes"ボタンをクリックしてもらったりして、まず写真に飛んでもらったり、色々と気楽な見方をしてもらえるのでは?と、思います。

これからも、どんどんリンクを繋げていくつもりです。

私の体験が、何かの役に立てば、とても嬉しいと思います。

 

2000年10月13日            

四方 有紀

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実際の旅の順番は左上→左下→右上→右下ですが、このボタンや青字にアンダーラインのリンクをクリックして、お好きなところへ移動してください。国名ボタンをクリックすると、その国の大使館などのページに移動します。