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La Neige Concert Series for mutual communication #1

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日に日に春めく今日この頃。皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。

前回の#0に引き続き、ラ・ネージュのコンサートシリーズ第1回となります今回は、箏の響きをお届けします。

日本の伝統楽器。なのに、箏といえば、定番の『春の海』などをお正月のBGMのテープでしか“聞いた”ことがない方が多数いらっしゃることでしょう。

そこで、今回は、春の1日に、気鋭のプロの生演奏で『春の海』を“聴いて”いただくことからスタートして、21世紀の今を生きる箏の世界に誘わせていただきたいと思います。

今回、麻植さんのお相手の尺八には、ベストマッチの坂田梁山さんが、千葉から駆けつけてくださいます。

練りに練って決めたプログラムは、どちらの終わり方も捨て難く、昼の部と夜の部で大団円の最後の曲が異なり、どちらも楽しみな展開となっております。

春の1日を、麻植さんのパッション溢れる演奏でお楽しみください。

お目にかかれるのを楽しみにしております。

2000年 4月 吉日 ラ・ネージュ 亭主 四方有紀

日時:2001年4月14日(土) 昼の部 午後2時〜  夜の部 午後7時〜

    両日とも開場は30分前。それぞれ1時半、 6時半です。

    尚、今回、昼の部に、保育サービスを設けました。定員10名。4月7日までにご予約ください。

    保育時間:1時半から4時半。3歳以上のお子さんを、母屋の方でお預かりします。1500円/人。10名まで。10名に3名の、マミーハン     ズのスタッフの方についていただきます。詳しくは、お電話でご予約の際、お問い合わせください。

場所:ラ・ネージュ (詳しいアクセス方法は右のボタンを押してください。)

   京都市伏見区桃山町立売58 Tel:075-622-5770  

定員:両日とも50名 (先着順で、定員に達し次第締め切ります。)

料金:3500円 (当日精算でお願いします。)

予約方法:電話(075-622-5770) FAX/留守電(075-622-9514)

     もしくはこのサイトからメールで。 お申し込みメールはこちらから

    お名前、ご住所、お電話番号(携帯電話も可)、e-mailアドレス、希望の日時を入力ください

プログラム:1:宮城道雄 春の海 2:吉崎克彦 哀歌 3:吉崎克彦 スペイン風即興曲

                       休憩

     4:吉崎克彦 風にきけ Part II                                           

     5:昼の部 沢井忠夫 春の如く 夜の部 沢井比河流 土声

出演:麻植美弥子(箏・17絃) 坂田梁山(尺八)

      

    また、お申し込み後の直前のキャンセルはお断りいたしますのでよろしくお願います。

 

 text by 四方有紀

4月14日。お天気が微妙ではありましたが、昼の部25名、夜の部38名の方々に集まっていただきました。

当日のプログラムはリンクを参照ください。曲についてのコメントや、出演者の方の詳しいプロフィールをご覧いただけます。

今回は、お箏の場合、セッティング(琴柱の位置をずらしたり、その曲に合った音階に調弦した別の箏に変えたり、爪を変えたり・・・)をその都度変えなければならず、“間”があくこともあり、拙いながら、亭主自らがMCに挑戦。 春の日にふさわしい紫のドレスを着た麻植さんと、軽やかな洋装の坂田さんによる、『春の海』からスタート。長身の坂田さんが立って吹かれると響きすぎるので、ずっと座っての演奏になりました。 ほぼ1曲終わるごとに、この様に、お箏を取り替えなければならない。
ソロで弾かれる麻植さん。立ち上がってらっしゃるのがわかるでしょうか?

プログラムにある曲を終え、花束をいただかれたところ。この後、アンコールが・・・。

 

トークの時間。お茶を飲みながら、和やかに進みました。

 

ごく少数の、お箏関係の方は別として、今回来られた方は、一様に、こんなお箏、こんな尺八の世界があったのか?と、その非常にダイナミック、エネルギッシュ、且つ、繊細で、日本がベースにありながら、ユニバーサルな響きに驚いておられました。また、その辺のことはよくご存知のお箏ファンの方は、こういう場所でのこういう形態のコンサートを新鮮に受け止めてくださいました。また、ここでの楽器の響きの良さを、奏者の方、観客の方、ともに、楽しんでくださいました。

亭主の私が反省すべきは、今回のプログラムの多くは、私が94年に初めて麻植さんの演奏に触れて以来、何度も聴き、その上で「どうしても」と思った、作られた年でいえば、決してもう“新しい”とはいえない曲だったため、案内をさせていただく際に、“これまでのお箏の概念を打ち破る”とか、“斬新な”と強調しなかったことかもしれません。今回足を運んでくださった方ですら、お箏=クラシカルな(もっと言えば、古臭くて、おしとやか・・)ものと思っていらっしゃり、結果として、上述のように“驚いて”いらっしゃったので、案内を受け取った方の多くは、確かに何かとイベントが重なる時期でもありましたが、“お箏”というだけで、ご自分とは関係のないものとして排除されたのではないかと思われ、機会を逃されたのでは?と、惜しんでいます。

ただ、そのせいで、2巡目からのコンサートの定員にしようと思っていた、30人前後でどのようになるのかが、シュミレートでき、それがちょうどいいことが判りましたので、今後のコンサートに期待をもっていただけるかと思います。

また、“深く濃い”コミュニケーションの場を標榜するラ・ネージュといたしましては、素晴らしいアーティストの魅力は一度では伝えきれない、と、思っております。ですので、来年、そして、再来年・・・と、この時期には麻植さんをフィーチャーしたコンサートを続けて行きたいと思っておりますので、「今回楽しんだので、また来たい。」と思われてる方も、「今回は見逃してしまった。残念。」と思われてる方も、来年のコンサートをご期待ください!

 

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