La Neige Exhibition #1

鈴木卓司作陶展 〜器のある部屋〜II

日時:2001年6月6日(水) 〜6月10日(日) 午前10時〜午後5時

  (お茶席は午後2時〜午後3時) 入場無料

場所ラ・ネージュ (詳しいアクセス方法は右のボタンを押してください。)京都市伏見区桃山町立売58 Tel:075-622-5770

新緑のまぶしい季節、皆様お元気でお過ごしのことと思います。

今回は、前回の「器のある部屋」展から実に7年ぶりの、展覧会のご案内です。

「面白いことをやろう。」と、鈴木さんから色々とご提案いただき、実現可能な範囲でラ・ネージュならでは・・の面白い趣向になればということで、久し振りに組み立て式茶室*を組立てて、展示するだけでなく、お茶席を設け、実際に、お茶碗の手触りや口当たり、お菓子気の感触などを感じていただける場も設けました。

尚、お茶席の室礼に関しては、“展覧会”の一環ですので、はちょっと“決まり”から逸脱した、ほぼ“陶器尽くし”になっておりますこと、ご了承ください。

何せ、少人数で切り盛りしておりますので、お点前は1日1回、上記の時間のみ行いますが、それ以外の時間でも、ゆっくりしていただける方には、鈴木さんのお茶碗でお茶をお出ししたいと思いますので、お気楽にお遊びにいらしてください。

では、お目に掛かれること、楽しみにいたしております。

2001年 5月 吉日 ラ・ネージュ 亭主 四方有紀

 

 

 

初日の6日に梅雨入りとなり、大雨に見舞われながらも10日までむしろ暑い日が続くなか、遠方からも多数お越しいただき、無事終了いたしました。つべこべ語るより、画像で・・と、思いましたので、その時の様子を再現できるかどうかわかりませんが、よろしくお願いします。 尚、特記してある以外は全て午前中の自然光で撮影しました。

返す返すも残念なのは、お抹茶の入ったお茶碗の画像がないことです。それぞれのお茶碗に鮮やかな緑の新茶のお抹茶が入ったところをみなさまご想像くださいませ。

また、お茶席の様子の画像がないのも少し残念です。写真を撮っていらっしゃったようなので、それが入手出来次第、スキャンして貼ってみます。

左より:入り口にあった表示。 エントランスの様子。 入ってすぐの記帳をいただくところ。

2階に入ったところから見た 左より 右側、中央、左側 の様子。

入ったところから左手にある茶室の様子。床の間には鈴木さんにお持ちいただいた、富本憲吉さんの甘茶の軸。陶器の展覧会なので、漆器の香合の代わりに香炉を置き、白檀を焚いた。香炉はもちろん、鈴木さんの作。

 

入り口の手前にある作品より、視界に入る順に並べてみました。

左より 青磁金彩盃 黒釉金銀彩盃 赤絵梵字組皿 色絵菓子鉢

青磁染付地錦文花瓶 青磁染付桜花文鉢 青磁染付地錦文水注 青磁染付ツタ文組皿 青磁染付菓子鉢

染付銀彩染付銀彩山文角瓶 青磁染付山文様水指 染付渚文丸瓶 染付渚文筒花生

彩釉山文様水指 彩釉山文様水指 青磁染付山文様水指 青磁染付渚文壷

 釉彩アラベスク文茶碗

色絵夕顔文茶碗 色絵香炉 色絵カワセミ文花瓶

黒釉金銀彩木蓮文茶碗 金彩山帰来文茶碗 金銀彩椿文茶碗 金彩野葡萄文茶碗

色絵香合 色絵香合 金彩兎文香合 色絵オシドリ文香合

色絵金彩朝顔文薄茶器 金銀彩菖蒲文薄茶器 色絵唐子蓋置 色絵蓋置 青磁金彩蓋置

色絵汲出碗 色絵湯呑 色絵ヒマラヤ芥子文花瓶 色絵煎茶碗 色絵椿文角瓶

色絵汲出碗

床の間の甘茶の掛け軸をズームアップ。昭和21年6月にスケッチ旅行に行かれた際の スケッチがそのまま軸に。

お茶室を彩った作品の数々。

色絵香炉 色絵アラベスク文水指 色絵薄茶器 色絵蓋置 色絵野葡萄文茶碗

照明が点いた茶室・会場の様子。

床机に置かれたお干菓子。最終日はお客様からいただいた手作りの落雁(このサイズでは白と薄セルリアンブルーの美しさが判らないのが残念。形も綺麗。)と、今月のおすすめのワインの金平糖。

ともあれ、こんな空間で気楽に展覧会をしていますので、みなさまお気楽に遊びに来てくださいませ。

 

鈴木卓司プロフィール

1942年京都に生まれる

色絵磁器の第一人者 故 富本憲吉先生と、その弟子・父 鈴木清のもと、幼少より手ほどきを受け、大谷大学大学院終了後、作陶の道に進む。

1977年 日本工芸会正会員となる。

1988年および89年度には重要無形文化財伝承者養成研修会にて、清水卯一先生の指導を受ける。

1976年に現在の鳴滝の地に窯を移し、その後は伝統工芸展のみに出品。

各地にて個展を開催。現在に至る。