唯識カフェ第3回参考図書 text by 吉村誠

高崎直道 『仏性とは何か』 春秋社 1997年

高崎氏は、如来蔵思想の世界的な権威で、私の先生でもあります。 著作は如来蔵・仏性思想について平易に説いた文章を集めたもの。

田村晃祐 『最澄』 吉川弘文館 1988年

田村氏は、天台教学の専門家で、最澄・徳一論争を研究されました。 『最澄』は最澄の読みやすい伝記です。他に『最澄辞典』『徳一論叢』など。

高橋富雄 『徳一と最澄』 中公新書 1990年

高橋氏の著作は、三一権実論争を徳一に同情的な立場から書いた本です。 仏教思想の専門家ではないので教理の説明に間違いがありますが、 読みやすい本ですので、歴史的な経緯を知る入門書としてお勧めします。